家庭菜園の土づくり
畑を耕す時期
畑を耕す季節は、主に秋と春があります。秋耕起は気温が低下する前の晩秋にプラウなどの農機具で粗く耕します。大きな塊で耕しても、冬期間の寒さのため、土が凍結と融解を繰り返して、固まりは細かく砕かれます。
春耕起は気温が上昇する早春にロータリーなどの農機具で細かく耕します。有機物を分解する微生物が繁殖して無機化が進み、野菜の生育に必要な栄養分が出てきます。不耕起という方法もあります。たんに耕さないのではなくて、野菜を栽培しない時期に草を生やして、草の根が伸長と枯死を繰り返すことで畑を耕すのです、草の根による耕起を図るわけです。畑を耕すのは種まきの前が多いですが、作物の生育中にも行います。たとえば、野菜の生育途中に、畝と畝の間を耕したり、土の表層を浅く耕したりします。これを中耕といいます。
また、野菜が倒れないように野菜類の株元に土を寄せることもあります。これを土寄せといいます。中耕や土寄せは、肥料の効果を高めるためにも行います。肥料成分のリン酸を吸収する根は土の浅い部分にありますので、中耕や土寄せをすることでリン酸の吸収を助けるのです。また、酸素が土の中に入りますので、有機物の分解も促進されます。中耕をおこなうときは、根を傷つけないように気をつけます。
明渠と暗渠
畑の一部に排水溝を見かけることがあります。こうした地上に設けられた排水溝を明渠といいます。明渠は、土の構造が降雨によって破壊されないためと、水の流れを良くするためにおこないます。畑の水はけを良くするために地下に水路を設けることもあります、これを暗渠と言います。深層暗渠70cmと浅層暗渠30cmがあり、2つを組み合わせて用いることが多いです。
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家庭菜園で堆肥として使用するミミズ堆肥は有機特殊肥料として注目されています。