家庭菜園 キャベツ、ハクサイ、ダイコン栽培
キャベツ栽培、ハクサイ栽培
原産地で農作物が、「群落を形成していたのか、あるいは孤立していたのか、平原で栽培していたのか傾斜地で栽培していたのか」などによって、栽植密度も当然異なってきます。水稲を単位面積当たりの本数を一定にし、1株を1本、2本、3本と変えて植え、生育と収穫を調べると、3本植えが生育、収穫とも高いことがわかります。このように植物は原産地の生育条件に合わせるとよく生育し、収量も多くなります。
キャベツとハクサイは同じアブラナ科野菜であり、地中海沿岸とその周辺が原産地と言われています。しかし、生育環境は異なり、キャベツの先祖、ケールは岩壁の割れ目に根を下ろし、ハクサイの先祖は草原に根を下ろしていました。このような原産地に適応進化したキャベツは集団を好み、ハクサイは孤立を好む性質があります。キャベツは相互に助け合うため、密植が生育を助長しますが、逆にハクサイは株同士が競合し、密植は生育を悪くします。このため、ハクサイは苗の質を揃え、十分に株間をあけて定植する必要があります。キャベツは苗がやや不揃いでも、定植することで互いに助け合って、弱い株の生育を補完します。また、キャベツは草を排除せずに共栄するため、雑草防除はほとんど必要なく、ハクサイは草を排除する必要があるため、雑草防除が必要となります。
ダイコン栽培
ダイコンはサヤに3~6粒の種子が入っており、サヤも硬いため、キャベツやハクサイなど他のアブラナ科野菜のようにはじけて種子が分散することはほとんどありません。このため、ダイコンの種子はサヤに入った状態で地面に落ちます。このような生態から、ダイコンは1穴に3~5粒を播種すると、発芽とその後の生育がよくなります。イネンゲンマメやダイズなどの豆類もサヤの中に2~8粒の種子が入っていますこのため、豆類もまた1穴に2~3粒を播種する技術があります。また、カボチャやスイカなどのウリ類は硬い種皮に覆われており、保存性は良いものの、吸水がむずかしく、発芽揃いが悪い傾向にあります。このため、ウリ類は、吸水後に播種すると発芽と発芽揃いがよくなります。
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