家庭菜園の土 2
土の性質
家庭菜園の土の性質は、生成の過程が同じであっても場所により異なります。
なぜなら、土は粒子の組み合わせによって出来ているためです。土の中の粒子の大きさを「土性」と言います。具体的に話すと、土の粒子はおおきさによって、「粘土」「シルト」「細砂」「粗砂」の4つに分けることが出来ます。
「粘土」「シルト」「砂細砂+粗砂)」の含量によって土性が決定されます。言ってみれば、土性とは「粘土のように細かい粒子」と「粒のように細かい粒子」がどのくらいの割合で組み合わされているかで決まります。
粒径で言うと、粘土0.002まで、シルト0.002~0.02、砂砂0.02~0.2、粗砂0.2~2.0までになります。これらの土で、どれが家庭菜園での栽培に適しているかは野菜によって異なります。砂壌土はヤマイモ、ゴボウ、レタスに適しています。壌土はトマト、ナス、ピーマンなどに適しています。埴壌土はラッキョウ、ニラ、ショウガなどに適しています。壌土は握ると固まりますが、押せば崩れるくらいのやわらかさです。これに対し、砂壌土はよりやわらかい土で、排水性や通気性が良くなりますが、その分保水性・保肥性が悪くなります。乾きやすいの水やりを多くしなければなりませんが、水をやれば養分が流されやすくなります。一方壌土よりやや硬い埴壌土は保水性・保肥性が良くなりますが、排水性・通気性が悪くなります。雨が降るとぬかるみやすく、根腐れしやすい土です。土性は作物の生産性に関係します。なぜなら、排水性、透水性、保水性、養分吸収力、養分含量、根群の伸長などに影響を与えるためです。そのため、自分の家庭菜園の土性を知っておくことは大切で、栽培する野菜を選ぶときの参考の1つにします。
・砂壌土で生産する野菜一覧
ヤマイモ、ゴボウ、レタス、アスパラガス、ラッカセイ、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、イチゴ、スイカ、メロン
・壌土で生産する野菜一覧
トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、ハクサイ、ダイコン、カリフラワー、コマツナ、ミズナ、オクラ、トウモロコシ、ネギ、カブ、ホウレンソウ、シュンギク
・埴壌土で生産する野菜一覧
ワケギ、ニンニク、ラッキョウ、クワイ、セリ、ニラ、ショウガ、サトイモ、ミョウガ、エンドウ、ソラマメ、タアサイ、
土壌改良の効果が実感できる竹酢液は、国産の竹の原料の産地がきちんと表示されていて、炭になる製法がきちんと説明されている商品です。
家庭菜園で堆肥として使用するミミズ堆肥は有機特殊肥料として注目されています。