家庭菜園の野菜の栄養分
家庭菜園の野菜
動物は有機物を食べて栄養としますが、植物の場合は栄養は無機物です。植物の栄養となる無機物には、窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムがあり、これらを「五大栄養素」といいます。五大栄養素が欠乏すると、作物の生育に影響が出ます。五大栄養素のほかにも、硫黄、マンガン、亜鉛、ホウ素、鉄、銅、モリブデンなどの微量要素があります。これらの栄養は、土から吸収されます。このことから、農作物を育てるためには土にこうした栄養素がどれだけ入っているかを知ることが大切です。
土には「理化学性」「生物性」の2つの性質があります。作物を育てるための土づくりでも「理化学性」「生物性」の2つはとても大切で理化学性の基本情報は、土壌の「土性」「物理性」「化学性」の3つの性質を言います。
家庭菜園の土の性質
土はどこから来たのか
家庭菜園で使用する土はどこから来たのか、土壌には、その土地ごとに大きく分けて2つの由来があります。
1つは、地域の気候や植生に由来したもので、成帯性土壌(気候性土壌)といいます。成帯性土壌には、ボドゾール、褐色森林土、ラチライトなどがあり、エリア一帯に同じような土壌が分布していることが多い特徴があります。もう一つは、近くの岩や火山などに由来するもので、間帯性土壌(成帯内性土壌)といいます。母岩(土の元になった岩)や地形によってつくられた土で、局所的に分布しています。間帯性土壌には、主に黒ボク土、灰色低地土、グライ土、泥炭土があります。日本の土壌はこれらが組み合わさって形成され、16種類に分類されます。岩屑土、黒ボク土、黒ボクグライ土、灰色台地土、赤色土、暗赤色土、灰色低地土、黒泥土、砂丘未熟土、多湿黒ボク土、褐色森林土、グライ台地土、黄色土、褐色低地土、グライ土、泥炭土です。
日本の畑土壌は黒ボク土が47%を占めていて、半分近くは黒ボク土です。黒ボク土は「黒土」と呼ばれます。また、褐色森林土も畑に多い土壌です。水田土壌では、灰色低地土とグライ土で全体の67%を占めています。低地土は「沖積土」と言われます。
主な土壌の種類を以下に示します。
1)成帯性土壌 ボドゾール、ラテライト、褐色森林土
2)間帯性土壌 黒ボク土(黒土)、灰色低地土、グライ土、泥炭土
3)非成帯性土壌 岩屑土
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家庭菜園で堆肥として使用するミミズ堆肥は有機特殊肥料として注目されています。