家庭菜園 落ち葉
落ち葉をそのまま畑に施用するには
落葉樹林や公園などからは、冬期間に落ち葉、河川や田畑の畦畔からは収穫残渣を採集することができます。また、畜産からは糞尿が排出されます。これらの有機物は田畑に直接施用すると、障害を発生させる恐れがあるため、通常は分解(発酵)させてから田畑に施用します。分解され堆肥となった有機物は土壌全体に混和することが出来ますが、ここでは未分解の有機物を、表層あるいは深層に施用しても障害を発生させない方法を紹介します。
なお、有機物とは堆肥を含め、窒素、リン酸、カリウムなどの肥料成分が少ない有機質資材で、有機質肥料とはこれらの肥料成分の高い、肥料取締法で認められた有機質資材を指します。
①落ち葉を表面に施用
畜産廃棄物をもちろんのこと、未分解の落ち葉や枯れ草を直接土壌に混和すると1)分解に伴って、植物の生育を阻害する物質が産生される。2)分解に伴って、土壌中の窒素が奪われ窒素飢餓現象を生ずる、3)有機物によって水の移動が遮断され、根の伸長が抑制される、などの障害を生ずることが多々あります。障害を発生させず有機物を未分解の状態で土壌に還元する方法に表面施用があります。
通常、有機物が堆肥化される際には、堆積されて低酸素状態で分解されるので、有害物質も産生されます。そこで、未分解の有機物は野菜の畝間土壌表面に散布します。こうすることで、土壌表面であることから、酸素供給が十分な状態で分解され、分解に伴って発生する有害に物質の産生が少なくなります。また、たとえ有害物質が産生されても、降雨によって薄められ、障害を発生しない濃度になります。有機物の表面施用は野菜の敷き科になるとともに、野菜の収穫が終わるころには、ほどよく分解され、良質の堆肥になります。有機物は野菜の収穫後に土壌とよく混和し、次作の土壌改良や栄養分として活用できます。
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家庭菜園で堆肥として使用するミミズ堆肥は有機特殊肥料として注目されています。